アニメ・コミック

2007年12月10日 (月)

大友克洋は面白い

 大友克洋のアニメDVD「スティームボーイ」を見て、その表現力にすごいなと感心した。札幌の玉光堂で1万いくらのものを特価6千円で買ったのだが、それだけの価値はあった。日本にはこれだけの表現力を持った人間がいるのだ、と改めて認識させられた。大友克洋の「AKIRA」のDVDも私は持っているが、世界で日本のアニメが高く評価されるのも当然であると思う。ディズニーのアニメなどとは比べ物にならない表現力がそこにはある。私は、日本にはこれだけの力があるのに、翻って政治面を見る限り、現在の政治家にはちまちまとしたつまらない人間ばかりしか見当たらず、大きな視野を持った人がいないことは全く情けないと言わざるを得ない。例えば温暖化防止についてのCOP-13においてなぜ日本は世界をリードするような積極的な行動を示すことができないのだろうか。世界の見本となりうるチャレンジングなことを示すことができないという情けない状態は、政治および経済面で真にリーダーとなりうる人材が日本には払底していることを象徴していると思う。その悪い代表は守屋前防衛事務次官であろう。こんな情けない人間が長期間、防衛省のトップでありえたということは正に日本の恥である。今や日本のエリートたちには思想も志もからきしなくなってしまっているのだ。日本と同じような立場にあるドイツの温暖化問題に対する国家の取組み姿勢と比べると日本の国家・政府は全く情けない状態である。アメリカのブッシュ大統領は環境問題に対して恥知らずな態度を取っているが、それは彼がアホだから仕方がないとしても、日本がなぜそれを真似しなければならないのか。日本がいくらアメリカの従属国だからといって、そこまで自らを失うというのは余りにも恥ずかしいことではないか。中国や韓国に対する卑屈な姿勢を改めることと同時に、アメリカに対する従属意識を覆すことが日本の政治家にはまず必要なことであると思う。アメリカには良いところもあるが、全て見習うべき相手ではない。今問題となっているサブプライム問題にしても、手数料稼ぎのために金融機関が平気で住宅ローン借入れ者をだましていたような国である。アメリカ主導のグローバリズムをそのまま信用してバカを見てきたことを反省するべき時に至っている。「スティームボーイ」に出てくる財閥の娘スカーレットは世間知らずの資本主義的精神の人間であるが、現実を知ると考え方を変えるだけの柔軟性を持っている。構造改革を叫んだ小泉純一郎は果たして現実というものを何処まで見ていたのであろうか、大いに疑問である。小娘のスカーレットほどに現実には目をやっていなかったように思われるのだ。
 「スティームボーイ」に描かれた内容は、当時の実際の科学的な技術とは全くかけ離れた内容であったが、それを置いても科学技術が人間社会に及ぼす影響というものを考えさせるものであった。
 世間の人は、「科学技術が発展すれば人間は幸福になれる」というような単純な認識でいるようであるが、実際のには昔の人たちが認識していた「良いものには、同じだけの悪いことがある」という真実を「スティームボーイ」は示しているのである。

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