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2009年7月 6日 (月)

自民党は粛々と身を引くしかない

 昨日(2009/07/05)に投票で、静岡県知事が川勝平太氏の当選で終わったと報道されたが、私はこの報道を聞くまで川勝氏が立候補していたことを知らなかった。川勝氏については、私は氏の著書を何冊か持っていて、名前は知っていたが、まさか民主党の候補として立候補したとは意外であった。川勝氏が自民党から立候補していたらまだ読んでいない氏の著書を読む気が失せていたであろう。私が持っている氏の著書は以下の3冊である。
 富国有徳論(中公文庫)
 「美の文明」を作る(筑摩新書)
 「美の国」日本を作る(日経文庫)
 著書のタイトルを読んだだけでも、川勝氏がどのような人間であるかはおおよそ想像がつくであろう。このような人がもし現在の自民党から立候補したとしたら、自らの信条とは全く外れた行動をしたとして人格を疑われたに違いない。
 最近の地方公共団体(名古屋市、さいたま市、千葉市)の市長選挙で自民党系の候補がすべて落選しているという。最近の麻生首相の言動を見た日本人の過半数は最早自民党という政党を完全に見限ってしまっていることは明白であると思う。そしてこうした結果をもたらしたのは自民党自体なのである。自民党は保守政党として長期に渡って政権党であり続けてきたが、同じ保守政党としての民主党に支持を奪われてしまったのだ。小泉首相の退陣以降、自民党総裁に就任した安倍、福田、麻生と3代の首相は皆、国民に醜態を晒して到底首相の柄ではないと国民から判断され、自民党は三行半を突き付けられてしまったのだ。
 長期政権の惰性が、自民党の議員の資質を決定的に低下させてしまったようだ。イギリスではブレア首相以来の労働党が今や国民から見放されようとしている。地方選挙で大敗を喫しているようだし、国政選挙が近く行なわれれば、間違いなく負けるだろうと予想されている。長く権力の場にいることは自然とその政党の所属議員に堕落をもたらすのだろう。「権力は堕落する、絶対的な権力は絶対的に堕落する。」という政治学で知られる有名な言葉がある。その通りのことが自民党に起こったのだ。自民党は自らの醜態、人材の払底を徹底的に反省して、出直すしかないのだ。今、政権党から滑り落ちないことだけ考えて下らない手を打てば、いよいよ国民の信頼を失うばかりであろう。潔く自らの失態を認めて政権を去り、出直すしか無いのである。自民党議員の皆さんは、今内部に国民が納得するような首相として相応しい人材の名前を挙げることが出来るのだろうか。週刊誌の見出しなどを見ると、何となく厚生労働大臣の舛添氏が候補として考えられているのかなとも感じられるが、私個人としては舛添氏も何となく胡散臭い感じをまぬかれないのである。
 民主党の議員たちもそれほど立派な人たちであるとは思わないが、それでも自民党の議員たちよりは少しはましなのではないかと考える。もし彼らもどうしようもないようならすぐに国民の支持を失うだろうから、そしてそのことを彼ら自身も良く弁えているだろうから、自民党の政治よりは少しはましなものになるだろうと思われる。
 とにかく自民党は今回は粛々と政権から身を引いて、人材を揃え国民の支持を得られるように出直しの努力をするべきなのである。最後の首相になりそうな麻生さんは、それにしてもお粗末であった。人間的にも薄っぺらで、こんな人しかいなかった自民党は正に人材払底の状態なのだ。

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