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2008年12月 2日 (火)

田母神元航空幕僚長の独占手記を読んで

 新聞の広告で、ワック社刊行の月刊誌『WILL』2009年新年号に田母神元航空幕僚長の独占手記が掲載されているのを見て、早速購入し読んだ。『WILL』を買ったのは初めてであったが、紙質が良いのが気に入った。
 この号には問題となった田母神氏の「中国侵略は濡れ衣だ」という主張が書かれている懸賞入賞論文も併載されている。独占手記を読んだ感想として、まずその文章が解りやすく論理明快に書かれていることに感心した。また田母神氏の防衛省追放の経緯を読んで、彼を懲戒処分に処することを避けるために勝手に停年退職扱いにした防衛省、日本政府のやり口には、「臭いものには蓋」の意気地のない姿勢を見せられて、麻生首相もこの程度かと、全く情けない限りであった。田母神氏の処分のし方については、麻生首相も事前に相談を受けて承認を与えていたはずだから、ハッキリとものを言う麻生首相の口の聞き方を評価していた私も、ここにおいて彼の本性を見た思いであった。麻生首相が田母神氏の懸賞論文そのものを読んだのかどうかを私は知らないが、もし読んでいたら、「村山談話」を日本政府として正式に覆す必要を感じただろう。個人的にはそう思っても、行動に踏み出すだけの度胸はなかったのか。
 村山富市氏などは、多分日中戦争の歴史的な事実については何ら深く知らないままに、左翼的意識によって生じた中国共産党への共感ゆえに全く安易に、「日本軍の中国侵略」という認識を形成したに違いないのであるが、それを保守政党である自民党が何らの違和感も持つことなく引き継いできたこと自体が、また非常に大きな問題なのである。自民党の政治家連中も全く不勉強でいい加減な人間ばかりで、簡単に中国側のマインド・コントロールに引っかかってしまったのだ。日本人が受けたマインド・コントロールは中国共産党政府によるものばかりではない。初めは占領国でやがて軍事同盟国となったアメリカによるマインド・コントロールにも深く侵されているのである。独立した国家が何らかの自衛のための戦力を持たなければならないことは自明であるのに、日本は日米同盟による米軍の軍事力に頼るだけの自主性のない国家になってしまったのだが、このようになったのには自民党の責任が圧倒的に大きい。なぜなら戦後日本政府をずっとし切ってきたのは自民党だったからだ。ところが小泉首相以後の安倍、福田、麻生と3代の首相を見ると、3人が3人とも日本という国のリーダーとしての資質を疑わざるを得ない人間ばかりである。何度も書いたが、自民党にはもはや人材が払底しているとしか思われないのである。
 『WILL』のこの号には屋山太郎氏が地方分権を進めるためには中央官庁の地方ブロック局を解体することが不可欠であることを書いている。そしてこれを実現するのは政治家以外にありえないのだが、麻生首相のやり方では到底できないと批判している。麻生首相が今なお官僚の本質を理解していないからだという。官僚に自ら権限を手放させることなど絶対に不可能で、政治家が決めて官僚に有無を言わせずに実行するしかないのである。責任者である政治家にそれができないところにこそ問題があるのだ。面従腹背をする官僚たちを徹底的に排除するだけの腹が政治家にないから、官僚に舐められるのだろう。
 話が横にそれたが、私も今回の田母神手記と論文によって、日中戦争に関して始めて知ったことが多かったのだが、文部科学省が検閲している義務教育の教科書が間違った史実を載せることを強制しているとしたら、それを許してきた政治家たち、特に自民党の歴代の国会議員たちには大きな責任があるのだ。許してきたのも彼らの全くの不勉強のためであるとしたら、もはや言うべき言葉もない。
 そして私が一番問題だと考えるのは、自衛隊員はすべて政治家が決めた歴史認識を無条件に受け入れ、自分で学んだことに基づく歴史認識をもってはいけないという自民党や民主党を含む国会議員たちのファシズム的な考え方である。国会議員の中に田母神氏の論文発表を思想信条の自由の権利という観点から支持し、問題なしとした人がほとんどいなかったことである。さらに恐ろしいのは、マスコミのほとんどが同じ考えであったことだ。かれらは民主主義の何たるか、その基盤としての思想信条の自由という権利を全く理解していないのである。日本の国会議員やマスコミ関係者の見識などは全く頼りにならないものであることが、ここにはっきりと示されたのである。 
 また田母神氏の後任として選任された外薗健一郎氏は就任後の会見で、田母神氏の行動について国民に対して詫びたが、私は「村山談話」の根底にある日本は侵略国家であったとする歴史認識を出世のためなら唯々諾々と受け入れるような人物が果たして部下の自衛隊員たちから心からの信頼を得られるのか、大いに疑問に思うのである。自身の確固たる考え方を持たない、風見鶏の人間ばかりがリーダーたるべき地位にいるようになったら、日本は本当に卑しい国に成り果てるだろう。今やキャリア官僚たちは出世することだけが目的の情けない連中ばかりのようだし、エリートたるべき人間の堕落の結果は、韓国からは国連の事務総長は出ても日本人は及びでないという体たらくに現れていると私は考えるのである。そして政治はダメでも、経済はといわれた日本も、今や田母神問題をキチンと受け止めて、政府の対応を批判する経済界のリーダーも存在しない。日本経団連の御手洗会長などはもっとハッキリ物事を言う人だと私は思っていたが、残念ながら期待外れであった。憲法上の権利としての思想信条の自由の観点から日本政府を批判することぐらいはできたはずだ。中国との経済関係のためには日本人の誇りも何もないのだ。

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コメント

田母神氏の論文の正当性を理解する人が一人でも増える事は日本の将来にとって喜ばしい事です。
売国村山談話を撤回し日本は独立国家として正しい歴史認識に立ち返り、周辺諸国とは対等な立場で外交政策を展開しなければ、逆に植民地にされかねません。
九条改正・自衛隊法改正は日本が独立国家として自己防衛を堂々と出来る為の基本です。
左巻きも色々・多種多様有りますから精査して日本国家転覆を模索する左巻きは断固排除して行かなければ為らないと思います。

投稿: Y | 2008年12月 2日 (火) 12時48分

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