アフリカの賄賂社会の凄まじい実態
今日(2008/12/03)NHK・BSで放送された世界のドキュメンタリー『体験ルポ 賄賂社会の実態』を見て、その内容の凄まじさに驚いた。このルポはアフリカでいかに賄賂が蔓延し社会を駄目にしているかを描き出しているのだが、実際に賄賂が受け渡されるその現場が多く録画されていたから非常に迫力があった。そして良く分かったのだが、アフリカが経済的に発展できないのは、政府そのものが徹底的に腐敗しているからである。アフリカの政治家は私腹を肥やすために政治家になっただけの人間ばかりなのだ。いや政治家ばかりではない。政治家がそのような人間ばかりであるのは、アフリカ人一般がそのようなタイプの人間ばかりだからであると考えるべきであろう。だからアフリカに住んでいる人たちの誰もが賄賂との関わりなしでは生活できないのである。個人がタクシー営業を続けるためにも毎日警察に賄賂を渡さなければならないし、家を建てようとすると、あちこちから賄賂を要求する人たちが現れ、払わないと妨害される。問題は今は賄賂を要求される側であっても、いつか賄賂を取れる立場になればすぐに賄賂を取ることを当然のことして人に賄賂を要求し取るようなるだろうというのがアフリカ人の実態であるということだ。
昔奴隷貿易が行われていた時に、奴隷を引き渡したのはその人たちの酋長だったというが、それが事実であっただろうことがこのルポルタージュを見て納得できた。そしてアフリカではその強欲の伝統が連綿として続いており、賄賂が蔓延しているのだ。
社会全体が豊かになるためには、その社会においてきちんと生産活動が行なわれ財とサービスの供給が行われなければならない。社会全体として考えれば、生産されなければ消費できないことは自明のことだが、アフリカでは誰もそのように社会全体のことを考えることができないから、自分個人の目先の利益しか考えられないのだ。そして政治家を初めとして社会のトップにいる人間が私腹を肥やすことしかしない社会では、まともに生きようとする人間など誰も出てくるはずがない。反政府組織というのが出てくるのも当然であろうし、また反政府組織が政府を乗っ取れば彼も以前の政府関係者がしたのと同じように政府の金をかすめ取り賄賂で稼ぐことをするのだ。このように個人の利益を不正な手段で得るしか豊かになれないという考える人間ばかりがアフリカの国々で政府を運営しているのなら、先進国がいくら経済的に援助をしても、そのお金が政府関係者や援助先の詐欺師たちの手元に入るだけでは、いつまでたっても社会のための投資に回らないのだから経済発展など到底望むべくもないのだ。
こうなると一切現地の政府には援助金を渡さずに、援助する国が直接に現地で事業を行なうしかないだろう。そういう形でなければ援助しないと援助先の政府にはっきり言うべきである。援助のために送られるお金が有効に使われることを担保するためにはそうするしかないし、それが援助する国の納税者に対する援助国政府の義務であるから、そのようにしかできないと援助国はアフリカの援助先の政府にハッキリと言えば良いのだ。そしてそれを拒むアフリカの政府には援助は一切行なわないことを徹底するのである。これを日本だけが行なうことが問題であるならば、国連でそのようにすることを取り決めれば良い。公共のインフラの整備がアフリカの経済開発のためには不可欠と思われるが、それらを援助国自体が計画を立てて直接に実施すれば、経済発展のための成果は着実に上がるだろう。それが、先進国の援助金がアフリカにおいて間違いなく目的に適った使われ方をする唯一の道であると私は考える。現地政府の政治家の私腹を肥やすだけと分かっていてアフリカの政府に援助を行なうのは、日本の納税者に対する裏切り行為である。たとえ中国政府がアフリカでどれほど影響力を強めていようと、中国政府と同じやり方をするべきではないのである。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 自民党は粛々と身を引くしかない(2009.07.06)
- 自民党の政権担当能力? 裸の王様になった自民党(2009.06.23)
- ますます奇妙な韓国人(2009.06.05)
- GMの破綻(2009.06.03)
- 麻生首相の政治外の効用(2009.06.03)


コメント