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2008年5月13日 (火)

中国の大地震に対する中国政府の対応をどう考えるか

 5月12日に起こった中国四川省を中心とする大地震に対して温家宝首相が胡錦涛主席の指示を受けて恐るべき早さで現場に派遣され陣頭指揮をとっていることがTVに報道されている。ミャンマーのサイクロン災害に対する軍事政権の対応とは対照的な対応を見せている。中国もミャンマーもともに独裁政権であるが、その対応は全く異なっている。その違いの根底にあるのは、中国とミャンマーの国際社会に対する開放度の違いであろう。中国はもうかつてのように国際社会の評価を無視しては存続できない状態にあるのだ。OECDに加入したし、万一世界各国に輸出することができなくなったら中国経済は成り立たなくなってしまう。中国はもはや国際社会に完全に取り込まれてしまっているからだ。さらに今年8月の北京オリンピックを開催することに関連するメンツがあるし、チベット暴動の影響もあるだろう。中国の対応と正反対の様子を見せているのがミャンマーの軍事政権である。国際社会との関係を意識的に持たないようにしたために、経済的な発展の機会を取り逃してしまっているが、ミャンマーの軍人などは程度が低いから自分たちの権力を失うことを避けることだけが政治の基本になっているのだ。ミャンマーの軍事政権は有効に機能する国家組織を持たないから災害を受けた国民の救済のために有効な手を打てないでいるが、国際社会からの援助を受入れることも自分たちの無能を証明することになるからできないのだろう。権力を持つ者が無能であると国民は余計な苦労をしなければならないのだ。
 ところで中国は膨大な貿易黒字を毎年計上しているのだから、今回の地震災害に対する対応のために支出するお金には困らないはずだし、外国からの援助に頼らなくても充分対応できるはずだ。私は今回の事態に中国政府がどのような対応を見せるかに注目している。ここで不手際を起こしたら中国政府のメンツは丸潰れになるだろう。今のところ今回の地震で亡くなった人は12、000名程だと報道されているが、中国が日本のような建築基準の建物であったらこの人数はもっと少ないものになっていたはずである。最近急速に経済大国化したとはいえ、中国社会のレベルは日本などから見るとまだまだ低いのだ。こういうところでその国家の社会的レベルの実態がハッキリと現れるのである。ジンバブエの大統領選挙の結果が確定しないことによって、ジンバブエが形だけは民主主義の体裁を取っていてもその実態が民主主義からははるかに隔たっていることが誰の目にも明らかになった。同じように、中国政府の実態は、冷凍ギョーザ事件への中国政府の対応やチベット暴動に対する報道規制をみればおのずと明らかでる。

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